いつかは子どもがほしいなら「プレコンセプションケア」
本記事では,プレコンセプションケアについてお伝えしたいと思います。
プレコンセプションケア(Preconception care)とは、将来の妊娠を考えながら女性やカップルが自分たちの生活や健康に向き合うこととされています(国立成育医療研究センターHPより)。
結婚前に検査する場合には,ブライダルチェックと言われることもあります。
つまり,今現在は妊娠を希望していなくても,将来の妊娠にそなえて,自分やパートナーの健康状態を確認し,健康の保持・増進に努めることを指します。
私たち夫婦は,結婚してからもうすぐ2年経ちますが,約2年半前の結婚前の時期に,プレコンセプションケア(ブライダルチェック)を受けようとしたことがありました。
しかし…!
受けられなかったのです…。
まず,プレコンセプションケアを日本で初めて導入した国立成育医療研究センターで検査を受けることを検討しました。
こちらのHPに色々なプランが書いてあるのですが,ざっくりまとめると次の4項目があります。
- 身体計測(身長、体重,腹囲など)
- 血圧測定
- 尿検査
- 血液検査
このうち,身体計測,血圧測定,尿検査は,日本国民であればほぼ全ての方が毎年受けているであろう健康診断の項目です。
血液検査は,私と夫の場合は,医療系の仕事に従事していたので,毎年の健康診断でカバーされている項目ばかりでした。
要するに,全ての項目が毎年の健康診断でカバーされているのです。
にもかかわらず,費用はベーシックプランで1人あたり35,000円です。
2人で受けたら70,000円です。
はあっ???と思いました。正直,高すぎます。
そして,一番知りたい卵巣年齢の検査(AMH;抗ミュラー管ホルモン)はオプションで8,500円かかります。
つまり,35,000+8,500=43,500円支払わなければ妊娠可能性はわからないのです。
さらに!
昨今,不妊の約半数は男性側に原因があると言われているにもかかわらず,精液検査がオプションにすら含まれていません。
そして,私たちは,国立成育医療研究センターでの検査を断念しました。
しかたなく,県内の産婦人科に片っ端から電話をして,プレコンセプションケア(ブライダルチェック)を希望しましたが全て断られました。「入籍されているご夫婦でないと,検査はできません」「不妊治療の方で予約がいっぱいなので受け入れられません」と言われました。
私たちは,検査で異常があったとしても,結婚をやめるつもりはありませんでした。
年齢的なリミットも気になり,子どもが早く欲しかったので,少しでも早く検査で異常を発見して早めに治療することで,出産適齢期のうちに子どもを授かりたいと思っただけです。
それなのに検査を受けることができずガッカリしました。
入籍後に検査したところ,案の定,二人共異常が見つかり,不妊治療に突入したのです(私は無排卵+夫は精子の運動率が低い)。私も夫も当時20代後半だったにも関わらずです。
今回の件で,子どもがほしいと思う人たちにとって,もっとたくさんの自由な選択肢が提供されるようになってほしいと思いました。
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